10月14日から東京で開催される「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO 14S/S」。
今回は、32ブランドが会期中に作品を発表する予定で初参加するブランドは4つ。
今回の特集では、初参加のデザイナーへフィーチャーしてインタビューを実施。
ブランドコピーの紹介や服作りについての考えなどを交えながら初参加に至った経緯や思いを聞いた。
連載最後に登場するのは、パターンや素材選びに定評のあるメンズブランド「Patchy Cake Eater(パッチー ケークイーター)」のデザイナー森野重紀。
- -スーパーコピーブランドは今年で4シーズン目ですよね。
そうですね。
それまでは洋服に関わる仕事をしたり、「Patchy Cake Eater」とは別の
コピーブランドを立ち上げたりと色々なことをしてきました。
-ブランド名の「Patchy Cake Eater」は、直訳すると「ツギハギだらけのやさ男」という意味ですが。
最初からデザイナーを目指してきたわけではなく、色々な経験を積んでいるうちにデザイナーになったという感じなので。
これまで人生経験で作られたアイデンティティがどことなくツギハギだらけだと思い、「ルイ・ヴィトンスーパーコピー」を名前に入れました。
いざ作る側になると、糸一本に始まり人間関係を含め細かいことの積み重ねが多く、女性のような繊細さが求められるなと思うようになり、男性がファションを楽しむためにはいわゆる「やさ男」のような感性を持つことが必要かなと。
-デザインのインスピレーション源は。
自分の中にある欲望のようなものとしっかり向き合うことで服作りに活かしています。
実はここ3年間、買い物もせず、雑誌も読まず、ネットも見ない生活を送っていて、ファッション情報を3年くらい遮断しているんですよ。
自分の着たい、作りたいものだけを発表していきたいと思っているので、そのために服に対してお腹を空かせることが必要じゃないかなって。
服に飢えた状態が一番アイディアが浮かぶと思っているんです。
もちろんそれだけではなかなか難しいものがありますから、自分の中で浮かび上がってきたイメージを、周りにいる方々のアドバイスで肉付けをして具体的なディティールに落とし込んでいます。